授業開始時間には笑顔が見られない生徒が、終了時には「さよなら!」と、笑顔で元気な声で帰っていく。入塾したばかりの生徒にはこんな光景がよく見られます。
 
 しばらくすると、入室時も退出時も笑顔で元気よく挨拶するようになります。「ここで勉強すればできるようになる」「ここで勉強すればよくわかる」「もっと勉強して成績を上げよう」という気持ちが出てくると、自然に意欲が表情に現れていくものです。

 以前に大手有名塾から転塾してきた生徒は、「(一斉)授業に出ても 全然わからない、自習室に通って自分で勉強していたようなものだ。」と言い、顔は青白く引きつっていました。英伸塾で勉強を始めると笑顔が多くなり、いつも笑顔の素敵な女の子になっていました。成績も上がり上位都立高へ合格、さらに有名私立女子大へ合格させ海外留学も経験しました。ところが、大学4年の春あの時と同じ青白い顔で飛び込んできました。「就職の内定が取れない」と、泣かんばかりの悲壮感でした。えいけんでは大学生や求職者への就職支援やキャリアコンサルティング部門も併設しているため、求人の探し方、適性の分析、エントリーシートの書き方、面接の受け方などを順次受けてもらったところ、本人も気づなかった最適性業種に一発で内定が出ました。少なくても関東では知らない人はいないだろうと思う一流企業でした。合格の知らせを伝えにきた彼女は、笑顔に満ちた素敵なお嬢さんに戻っていました。

 人間どんなに隠しても喜怒哀楽は顔に出るものです。学校や塾から帰って来たときの顔に、不安が見えたらそれは危険信号、低成績に変化が見られない、いやむしろ下がっている、こんな場合は何よりも子どもが不安で意欲を持てません。早急に環境や学習システムを変えることが大切です。保護者の方は子どもの発している信号を見逃さないでください。