お隣の神奈川県などでは、理科社会を含め国数英理社の5教科を中学1年生から塾で勉強するのが一般的であり、理科社会の受講生が中1や中2では極端に少ない東京の塾とは大きく異なります。中3の受験生の半分以上が都立高校を受験している現状があるにもかかわらず、理社を軽視するのはいかがなものでしょうか。

 理科社会が国数英と大きく異なるのは、中1から中3まで積み上げる内容ではないということです。理科の物理分野でも圧力と電位回路では全く別のことですし、社会科でも平安時代と国会は関連がありません。中3の理科や社会を勉強しても中1と中2の理科社会ができる様にはなりません。会場模試を受けた塾生の偏差値が5科64で3科58なんてことも多くあります。もちろん、そんな生徒は中3になっても塾で理社の受講はしていません。当然のことですが、私立高校は上位校を、都立高校は中堅校を受けざる負えなくなりました。

 保護者のみなさんにもご理解いただきたいことですが、理社は内容がとても多いこと。そして、都立高入試では国数英と変わらず理社もそれぞれ100点が配点されていること。この2点をお考えいただいただけでも、理社を軽視して都立高校第一志望は矛盾していると思いませんか。理社に余裕のあるお子さまは、中学3年生で国数英に多くの時間を割けるのでさらに成績がアップします。

 現在中学1年生や中学2年生のお子さまは、理社を中3になる前できるだけ早くから勉強することをお薦めします。中3になったときにきっと良かったと思うはずですよ。